セカンドイメージ

東日本大震災と宇宙をつなぐ折鶴を運んだこうのとり2号機

東日本大震災のあった2011年3月11日、国際宇宙ステーションの食料や燃料を積んだこうのとり2号機は、まさに資材をステーション内に移行する作業に取り掛かっておりました。
管制センターのあるつくば市は、東日本大震災で一時管制不能状態になり、NASAへ一時運用を任せることになりましたが、10日後には復旧して、つくばでの運用が再開されました。
その後、役目を終えて、地球へ帰還したのですが、宇宙ステーションのクルーは震災復興への願いをこめた折鶴をおり、こうのとり2号機に格納しました。
日本からもこうのとり2号機が大気圏に突入する際の輝きが確認できました。
震災の影響をうけた日本にパオロ宇宙飛行士は、次の言葉を残しております。
希望を宇宙へ、未来のためにという言葉は今の日本に送るべき言葉です。日本が再び輝きを取り戻すことを願っている。
震災に苦しんでいた日本と宇宙を、小さな宇宙船こうのとり2号機の役割が結んだ役割は、大変大きなものだったのです。

こうのとり2号機について

「こうのとり」とは、宇宙ステーション補給機のことで、「こうのとり」の呼称は愛称です。
宇宙ステーション補給機(HTV)とは、宇宙開発事業団(NASDA)とその後継法人である宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発、三菱重工業、三菱電機、IHIエアロスペースなど100社ほどの企業が製造する国際宇宙ステーションで使用する各種実験装置や宇宙飛行士の食糧、衣類などの輸送業務を担う無人宇宙補給機を言います。... もっと読む